住民票だけではだめ! 相続税が減る「小規模宅地等の特例」とは!?
1 小規模宅地等の特例って??
亡くなった親の自宅等の土地を相続するとき、土地の評価額を最大8割カットできる減税の制度です。
制度の趣旨は、「相続を理由に家を手放さなくてもすむようにすること。」なので、
相続する人が本当にそこで暮らしているか、など実態が問われます。
2 住民票だけ移せば良いの?
住所を変えるだけでは特例は適用できません。
税務署は次のような生活の痕跡をしっかり確認します。
①寝起きの実態:布団・衣類・日用品が置かれているか
②ライフライン:電気・ガス・水道の使用量が日常レベルか?郵便物はどこに??
③地域の情報:ご近所さんはあなたを見かけている?
④社会的接点:通勤・通学経路、医療機関、ネットの配送履歴など
3 実態がないことがバレると大変!
軽減された土地の相続税課税額は戻され、追徴課税が発生します。
さらに過少申告加算税や延滞税が上乗せされ、結果的に負担がとても大きくなります。
4 ちゃんと住んでいると示すポイントは??
①引っ越しを事実で裏付ける(引越し業者の領収書を保管)
②家具を運び込む
③ライフラインの名義・支払先を自分へ変更
④証拠は紙で残す。
公共料金の明細、郵便物の転送届、保険証の住所変更など
⑤引越しの合理的な理由
介護・育児・単身赴任解消など「そこに住む必然性」があると強い
⑥定期的な処方箋の薬局のレシート、など
5 動く前のチェックポイント
①布団と着替えを実家に置いたか。
②電気・ガス・水道の使用量が“生活感”レベルにあるか。
③通勤や通学経路が変わり、ICカード履歴も実家発着となっているか。
④郵便物やネット通販など、実家に届くようにする。
など
6 まとめ
住民票の異動だけでは危ないです!
税務署はライフラインやご近所の声まで確認することもあります。
ごまかすとリスク大なので、引っ越すならきちんとした理由があり、証拠を残すこと!
★★小規模宅地等の特例の適用可否は、相続税の申告においてとても大きなポイントです。
ご相談は女性相続サポートへお気軽にご連絡ください。
税理士 高山亜由美
司法書士 石川孝美


