被相続人(亡くなった人)が所有していた不動産を調べるには、どうすればいいのでしょうか?
Question
被相続人(亡くなった人)が所有していた不動産を調べるには、どうすればいいのでしょうか?
Answer
下記の方法で所有不動産を調べることできます。
① 被相続人が不動産を取得したときの売買契約書・贈与契約書・遺産分割協議書や不動産の権利証・登記識別情報通知を確認
② 毎年固定資産税の納税通知書とともに送られてくる「課税明細書」の不動産の記載を確認
③ 不動産が所在する市区町村役場で名寄帳を取得
④ 既に把握できている不動産について法務局で「共同担保目録」付の「登記事項証明書」を取得し、共同担保目録内に記載されている不動産を確認
解説
ご自宅の土地、建物については把握されている方が多いと思いますが、注意が必要なのが道路部分・ゴミ集積所等です。単独で所有している場合も、近隣の方と複数名で共有している場合もあります。被相続人が道路部分等を所有しているのであればもちろん相続手続きが必要になるのですが、道路部分等は意外と見落とされがちです。
道路部分等は固定資産税がかからないことが多く、課税明細書には載らず、また、名寄帳にも記載される場合とされない場合があります。
また、名寄帳は自治体ごとに管理されている台帳ですので、他の市区町村にある不動産に関する情報は確認することができません。
住宅ローンなど金融機関から借入れをしたことがある場合には共同担保目録が作成されていることも多いので、その記載から把握していなかった道路部分等が見つかることもあります。
なお令和8年2月からは法務局でも所有不動産の名寄せ対応をする予定となっております。名前から所有不動産を一覧で確認できるようになる見込みで、被相続人が所有している不動産の調査が今よりも簡略化されると思われます。
最後までお読みいただきありがとうございました^^
女性相続supportでは被相続人の所有不動産の調査も行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。