帰省した際に確認してみませんか?
3年ぶりに行動制限のない年末年始を迎えますね。
久しぶりに帰省する計画をされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
ご両親がご高齢の方は、ぜひ、帰省し親きょうだいが揃うタイミングでいろいろとお話をなさってみることをお勧めいたします。
というのも、親の「万が一」は、ある日突然やってきます。
もし、親が事故や病気で介護が必要になったらどうなるでしょう。
親の世話をするために仕事を休んだり、子どもを預けたりと、生活が大きく変化します。
同様に、親が突然亡くなったら、どうなるでしょう。
葬儀を行いお墓を用意し、その後きょうだいで煩雑な相続手続をするために話し合うことになります。話し合いがうまくいかなければ、「争族」になるおそれもあります。
このように、親になにかあったとき、子どもの生活・人間関係に与える影響はとても大きいのです。
例えば親がどんな病気と診断されていてどんな薬が処方されていてどこに保管されているのか、お薬手帳・保険証など大切な書類はどこに保管されているのかを確認したりするだけでも、救急隊から連絡があった際に答えられることが増えて、初期治療に役立ちます。 緊急時に子どもたちに連絡がいくようになっているかを確認しておく必要もありますね。連絡先を書いたメモを常に携帯してもらう、近所の方にお願いするといった方法も考えられます。
例えば、入院となった場合に入院費用の支払をどうするか、入院したら必要なものなどを誰が届けるのか、といったことも確認しておくと、いざというときに困らないですよ。
また、親の資産(預貯金・有価証券・不動産・貴金属・宝飾品等、ローン等)について確認・話合できれば、相続対策にもなりますね。
いきなり話し合いはハードルが高すぎるという場合には、親の言動・家の様子をよ~く観察することをおすすめいたします。
飲む薬の種類が増えていないか、通院回数が増えていないか、親本人に健康面に不安はないでしょうか?
好きだった趣味に興味がなくなっている、身だしなみに気を遣わなくなった、片付けができなくなっているなど、認知症の気配は出ていないでしょうか?
よくつまずいたり転んだりしている、テレビのボリュームがかなり大きいなど、介護が必要になってきているような状況はないでしょうか?
親が不便そうにしている段差はないか、床が傷んでいないか、修繕は必要になってないでしょうか?
観察していて気が付いたことについて、そのうち親きょうだいと話し合っておく必要があることがないかをご自宅に戻られてからゆっくり考えてみて、今後親きょうだいと話し合っていくというのでもいいと思います。
残念ながら、誰にでも親の「万が一」は訪れます。
あのとき気が付いておけば…と後悔しないためにも、帰省された際には観察・話合してみることをおすすめいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^
相続についてお悩みの方は、相続専門家である女性士業7人が揃った女性相続supportへどうぞお気軽にご相談ください。
司法書士 石川孝美